増加傾向にあるプロ野球の女性ファン

プロ野球といえば、昭和の時代にはお父さんが観るもの、といったイメージが一般的でした。仕事から帰って、ビールを飲みながらテレビでのナイター観戦が毎日の日課だったというオールドファンも多いと思います。ところが、昨今では女性ファンも大変多く、実際に球場に足を運ぶ熱心な女性も多くなりました。

その理由はいろいろ考えられますが、ひとつにはチームの人気が分散したことがあると思われます。昭和の時代にはとにかくジャイアンツが全国的な人気を誇っていましたが、昭和の終わりごろよりソフトバンク(当時ダイエー)が九州に根を下ろし、日ハムが北海道に定着し、楽天が東北の希望となり、地元にチームのなかったファンが地元のチームを応援するというスタイルが可能になったわけです。いわば、それまで遠い存在(東京)だった贔屓チーム(ジャイアンツ)が地元のチームへと変わることにより、プロ野球のチームがより身近に感じられるようになったことは大きいでしょう。

さらに、どのチームにもイケメンの若手選手が揃ってきたことも、女性ファンが増加傾向にあることと無縁ではないと思われます。そして、各球団では球場の女性トイレを増設する、ビールやおつまみだけではなく女性が好みそうなグルメを充実させる等々、さらに女性ファンを獲得すべく努力を重ねています。

一度生で観戦し、球場の独特の雰囲気、楽しさにハマった女性も多いでしょうね。もちろん、今後も女性ファンは増えるでしょう。